遺産を相続した場合、一定額までは控除されます。
そこで今回は、相続税の基礎控除について見ていきましょう。
▼相続税の基礎控除額
遺産相続をするにあたって、法律で基礎控除額が決められています。
■相続税の基礎控除って?
相続税の基礎控除とは、遺産相続をした際に相続税がかからない額のことです。
したがって、相続した金額が基礎控除の範囲内であれば、納税する必要はありません。
相続税を納めないといけない場合には、基礎控除額を差し引いた残りの遺産額に対して課税されます。
■具体的にいくら?
平成27年1月日に行われた法改正により、相続の際の基礎控除額が大幅に引き下げられました。
法改正前の基礎控除額は、「5,000万円+(1,000万円×法定相続人の数)」だったのに対し、改正後は「3,000万円+(600万円×法定相続人の数)」で、かなり控除額が少なくなったことがわかりますね。
例えば、旦那さんが亡くなり、奥さんと2人のお子さんが残ったとします。
法改正前は、5000万円と法定相続人分3000万円がプラスされた計8000万円が基礎控除だったのに対し、法改正後は4800万円です。
その差は3200万円ですから、「相続税がかかるのではないか?」と心配される方が増えるのも無理はありませんね。
▼まとめ
相続税が発生するかどうかを判断する要素のひとつが、基礎控除額です。
多くの遺産が残るようであれば、早めに
対策を打っておいた方がよさそうですね。
当事務所では、遺産や相続に関する幅広いご
相談を承っております。
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